「50代・60代になってもITフリーランスとしてやっていけるのか?」
そう感じている方は多いはずです。
この記事では、最新データや各年代の実態をもとに、
中高年層が「どうすれば安定して稼ぎ、キャリアを築けるのか」を具体的に解説します。
1. ITフリーランスの年齢構成:40代・50代・60代の割合
まずは、フリーランスの年齢構成から全体像を見てみましょう。
フリーランス協会による「フリーランス白書2025」によると、全体の構成は以下の通りです(出典:フリーランス協会 公式サイト)。
IT分野に絞ると、40代がボリュームゾーンで、50代も一定数。
60代は、専門領域を活かした顧問・技術コンサル型の働き方にシフトしているケースが多く見られます。
2. 年代別の案件動向:40代〜60代が獲得できる案件傾向
レバテックフリーランスの案件傾向(レバテックフリーランス公式)によると、各年代の特徴は次の通りです。
- 40代:案件豊富。上流工程やPM・マネジメント職で評価されやすい。
- 50代:案件は減少傾向。専門領域・顧問・設計系ポジションにシフト。
- 60代:案件獲得に苦労する人が多い(回答が70%超)。知識を活かした高単価な顧問案件・技術顧問契約を得ているケースもある。
40代はこれまでの実績があれば豊富な案件が見込めますが、50代・60代になると「エンジニアリング+マネジメント」「専門特化」への転換が求められます。
3. 年代別単価・収入相場(40代〜60代)
Midworks「フリーランス平均年収調査2024」(Midworks公式) によると、ITフリーランスエンジニアの平均単価は月70〜90万円前後がボリュームゾーンです。
- 40代:80〜100万円超の案件も珍しくない。
- 50代:70〜90万円前後。技術+指導力で単価維持。
- 60代:50〜70万円前後が中心。
エン・ジャパン調査では2025年時点のフリーランス平均単価は74.6万円(エン・ジャパン ニュースリリース)
フリーランス協会「フリーランス白書2025」では、IT系フリーランスのうち年収600万円以上が36.2%という結果。
4. フリーランス活動の継続性:寿命と辞める理由
フリーランス協会「実態調査レポート2025」によると、活動年数の分布は次の通りです。
(出典:フリーランス協会 実態調査2025)
| 継続年数 | 割合 |
|---|---|
| 2〜5年未満 | 約31% |
| 5〜8年未満 | 約22% |
| 8年以上 | 約15% |
長期継続は少数派ですが、「スキルの市場適応力」「営業力」「健康維持」が続けられるかどうかの分岐点になります。
特にITフリーランスの場合はSES・リモート契約など選択肢が多く、平均よりやや長く継続できる傾向があります。
5. フリーランス継続 vs 正社員復帰:判断ポイント
doda「ITエンジニア転職市場予測」(doda Tech)によると、「今の働き方を維持したい」フリーランスが62.2%と多数派です。
ただし、安定志向・健康・家族の事情などによって「正社員復帰」も一定数います。
| 観点 | チェックポイント |
|---|---|
| 安定収入 | 案件の継続性・固定顧客の有無 |
| スキル市場価値 | トレンド技術との乖離がないか |
| 健康・体力 | 長時間稼働が難しい場合は顧問型へ |
| 人脈 | 案件紹介ルートを維持できているか |
| 社会保障 | 保険・年金面の差を理解しているか |
結論:
年齢よりも、「どのような働き方を設計するか」が決定要因です。
正社員化を視野に入れる場合は「副業・業務委託型」などの中間形態も検討しましょう。
6. 中高年フリーランスが直面するリスクと具体対策
中高年フリーランスは、自由の裏に次のようなリスクを抱えています。
(参照:TechCamp「フリーランスのリスクと対策」)
| リスク | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 案件枯渇 | 年齢による選考制限や契約終了 | 長期契約・顧問契約を複数確保する |
| 技術陳腐化 | 新技術への対応遅れ | 定期的な学習・資格取得・情報発信 |
| 健康リスク | 長時間労働・運動不足 | 稼働調整、健康診断、在宅ワーク最適化 |
| 社会保障の弱さ | 国保・国年への一本化で保障が減る | 民間保険・iDeCoなどの活用 |
| 契約トラブル | 偽装請負などの法的問題 | 契約内容を明文化(厚労省資料参照:PDF) |
まとめ:40代・50代・60代でも活躍できる条件とは?
年齢を理由にフリーランスを諦める必要はありません。
むしろ、経験×信頼×柔軟性を掛け合わせることで、40代以降でも十分に活躍し続けることが可能です。
ただし、準備なしで40代を迎えるとフリーランスとして継続する可能性が低くなります。
50代、60代でどのようなポジションで活躍できるかを想定しておき、そこに向かってキャリアアップ等を行っていきましょう。
継続のための3ステップ
- キャリアの方向性を定義する(技術・管理・顧問型のどれで行くか)
- 専門性と人脈を磨く(SNS・技術コミュニティ・ブログで発信)
- 健康・リスク管理を制度化(定期診断・契約リスク回避・保険整備)
未来を見据えたスキル投資を怠らなければ、「年齢=不利」ではなく「経験=武器」になる時代です。













