フリーランスとして働いていると、自由であることの楽しさを感じる一方で、ふとした瞬間に不安がよぎります。
「このまま40代・50代になってもやっていけるんだろうか?」
「若い人たちに置いていかれないだろうか?」
僕自身、フリーランスになったころから、この問いをよく考えるようになりました。
未来の自分に安心して仕事を渡せるように、常に意識していることがあります。
この記事では、そのリアルな取り組みを共有したいと思います。
40代フリーランスに必要な「技術の考え方」
20代のころは、新しい技術に触れている期間はすごく楽しい時間でした。
でも、「全部を追いかけるのは無理がある」と思い、俯瞰してビジネスを意識するようになり、よりビジネスサイドに考えやスキルをシフトしていきました。
流行りの技術に飛びつくだけではなく、長く使える普遍的なスキルに重きを置くようにして実績を積むようにしてきました。
例えば、アーキテクチャ設計や要件定義、プロジェクトマネジメント等。これらはむしろ経験を積んだからこそ価値を出せる領域だと感じています。
フリーランスの将来を安心させる信頼と実績構築
僕は正直、営業が得意ではありません。
でも、フリーランスになってからは得意ではないといっているわけにもいきません。
フリーランスで一人で事業をしているのなら、自分で全てをやらないといけないからです。
やらなくていいことは正直何もありません。全部やる必要があるぐらいです。
やらなければ当然ながらツケが未来に回ってくるだけです。
ですが営業については戦略的に活動するようにはしました。最初はエージェントを活用し、信頼や実績があれば、直接話がやってきます。
まずは信頼と実績を積むというところに重きを置き、事業としての安定化を目指しました。
信頼と実績は未来の自分への営業活動と考えて常に行動しています。
40代・50代もフリーで働くための人脈戦略
独立して間もないころは、エージェント経由で仕事を取っていました。
まず大前提として、営業力が弱い場合は、案件を取るためにも必ずエージェント経由をお勧めします。
ただ、一番安心できるのは紹介やリピートからの仕事です。
昔一緒に働いた仲間から「また手伝ってほしい」と連絡をもらえたときは、本当にうれしいものです。
その経験から、人との繋がりは仕事以上に大切な資産だと思うようになりました。
少しずつ構築してきた人との繋がりを大事にし、信用から深まる繋がりは、何よりの営業力となります。
それは1つの案件を取るためだけでなく、今後自身で違うビジネスをしたときでも同じですし、これまでの繋がりを大いに活用することができます。
フリーランスの将来不安を減らす「収入源の多角化」
1つの案件・1つしかない軸だけでは将来の不安は拭いきれません。なくなれば収入は無くなります。それがどんな事情からなくなるかはわからないです。
「SES」だけではなく、僕は常に収入の柱を複数持っておくことを意識しています。一般的に経営戦略としては、「多角化経営」という考え方があります。
1つの事業だけでは、何か外的要因など自分自身でコントロールできない要因があったときに収入が減ることがあります。
それを防ぐためにも複数の柱を作ることを行う必要があります。
リスクばかりは完全にコントロールも予知もできないので、可能な限り予防するしかないと思います。
まず始めやすいのはIT系フリーランスならITに関連する副業です。同業だとこれまでの知見も活かしやすいのでオススメです。
- IT系のブログ運営
- 小規模や中小企業に向けた業務効率化
- 研修講師
こうした仕事は経験をそのまま活かせるし、実績づくりにもつながります。
実際に多くの方が行っていますが、市場としては小さくはありませんし、実際にやっている方をロールモデルとして、まずやってみることが大事です。
さらに視野を広げると、ITの外に踏み出す選択肢もあります。
- まったく別業界に副業として関わる(飲食、農業、観光など)
- 個人事業から小さなチーム・法人化にして「規模の拡大」にシフトする
- コンサルや企画など、コードを直接書かない役割に重心を移す
実際に僕はITの外に踏み出す選択をしました。
もちろんITで培った経験や実績は活用していきましたが、コンサルや飲食業、農業支援等も行いました。
特に資料作成や提案、管理運営についてはITでの経験が活かされています。
そこに蓄えていた知識として事業計画や業界固有の情報など、自分の特性を活かして少しずつ実績を積み、拡大していきました。
実際に僕の周りでも、フリーランスから会社を立ち上げて受託チームを作った人や、不動産や投資で収入の柱を増やしている人がいます。
「全部やる」必要はありません。ただ一つ言えるのは、IT系といったこれまでの経験と未経験と大まかにやるべきことは一緒で、コツコツとでも実績と経験を積むことです。
あと学習は必須です。学習していこうとしなければ、スタートラインにすら立つことは難しいです。
でも、「プロジェクトに参画できなくなった選択肢がある状態」を今から作っておくと、未来の安心感はまるで違います。
健康管理こそ40代フリーランス最大の資産
頭痛や腰痛、肩こりなど、デスクワーク中心だとそのような悩みを抱えていたりしませんか?
痛みがあれば時に休んだり、仕事が集中できなかったりとパフォーマンスに影響します。
フリーランスは稼働しなければ収入が無くなります。
多少の休みは影響ないですが、それでも休みが多くなったり、長期に離脱しなければならないことがあれば信頼関係もすぐに崩壊します。
僕は、睡眠・運動・食事は「仕事の一部」と思って、気をつけるようにしています。
それもあって最新の研究情報を参考にして取り入れたりするようにもなり、それが一つの趣味になっていきました。
ここまでこだわる必要はありませんが、一つ一つできることを取り入れて習慣化させることが大事です。
健康は一番の資産。ここをおろそかにしたら、キャリアを積むどころではありません。
まとめ
40代・50代になってもフリーランスとして働き続けられるかは、正直まだわかりません。
年齢で全てが決まるわけでもありません。
これまでの信頼貯金があれば、心配せずにフリーランスとして働き続けることもできるでしょう。
この記事を読んでいる20代・30代の方の中にも、同じような不安を感じている人がいるかもしれません。もしそうなら、一緒に考えて、一緒に準備していきませんか。